Soma

オンラインシェアハウスKaede Apartment 202号室の住人です。
青森県出身。米国の寒い地域在住。既婚(国際結婚)。
職業:遊戯王Duel Links 決闘者。
趣味:大学スタッフ非常勤。翻訳会社勤め。

記事一覧(15)

(交換日記)コロナワクチンを接種した話

皆様お疲れ様です。202号室のSomaです。アメリカでは今、高齢者だけでなく多くの人を対象に新型コロナワクチンの接種が無料で可能です。私が住んでいる市では、接種率が現在のところ4割程度らしいですが、知り合いの多くが既に接種済なこともあり、ワクチン接種の波が徐々に拡大しているように感じます。職場によっては、ワクチン接種を済ませた人にボーナスを与えているところもあるとか。私はというと、この国にいて、医療関係で私のお財布に優しくされたことがないので、政府の気が変わらないうちにと思って、先週、2回目の接種を済ませて参りました。せっかくなので、感想を共有したいと思います。準備として、現在接種可能な3種類のワクチンの中から自分の好きなものを選び、オンラインで接種の予約をし、そのワクチン接種の提供場所へ行くという段階がありました。私はファイザーを、ショッピングモールの広い一角を利用して準備されたところで受けました。普段から注射を受ける時は緊張するのですが、1回目の接種時に痛みは全くなく、あっけらかんとしたのを覚えています。それから2週間後の2回目の接種は、1回目よりもかすかに痛かったのですが、過去に受けたインフルエンザ予防接種の方が明確な痛みがあったので、何ともなかったです。ただ、注射された後、お酒を久しぶりに飲んだ時のような、普段体にないモノが体内に入ってきて血管を巡るような感覚がありました。2回目の接種の後は特に、注射された方の腕が痛くて、その日一日中ほとんど動かすことが出来ませんでした。次の日には、無視できる程度の頭痛と吐き気、無視できない程度の疲労感(睡眠欲)に襲われました。症状を並べてみたら、PMSみたいですね(1か月に2回もあったらたまりませんね)。日本にいる私の婆ちゃんも、秋までにコロナワクチンの接種をすると聞きました。私の場合は、私の知り合いの多くと同様に、ひどい副作用があらわれず、ただ注射された腕が痛いのと、もの凄く眠いだけでしたが、婆ちゃんのことは少し心配です。お仕事の忙しい方は、次の日がお休みの時を狙ってワクチン接種をしに行くのがいいかもしれません。私みたいにウトウトしながらお仕事でミスしたらいけませんから。

射撃場に行った時の話①

冬のある日。私は旦那と近場の射撃場に向かっていた。旦那が運転する傍ら、私は射撃場を頭の中に描けずにいたため、どんなところにあるものかと窓の外の景色を眺めていた。白い衣に身を包んだ背の高い木が、車道のわきに行儀よく並んでいる。ここだよ、と旦那が言った。旦那がハンドルを右に切りながら、車道から車を雪原の方へ動かす。見ると、大きな木製の看板があり、射撃場の名前が表記されていた。広い雪原の駐車場には、車がたくさん駐めてあった。私達も車を駐めて外に出ると、ここで落ち合う予定だった友人が、少し離れた場所からこちらに手を大きく振っているのが目に入った。旦那が車の後方に回り、銃や銃弾等が入った黒のバックパックを荷室から取り出す。友人も、自身の大きな鞄を車から取り出し、こちらに歩いてきた。「よっ。」「おう。」「やっほー。」今日は冷えるね、なんて話をしながら駐車場を歩き、私達は、駐車場と射撃場を仕切るように左右に広がる木のカーテンの間を通り抜けた。本当は、私はここに来たくなかった。以前も何回か友人に、射撃に誘われたことがあったが、いつも断っていた。私は銃が嫌いだからだ。そんな私が今回、何故行く気になったかというと、今住んでいる家に、私と旦那が移る数年前 強盗が入ったという話を聞いたからだ。以前、その家に住んでいた家族の話によると、二人組の強盗がドアを破壊して家に侵入して来たらしい。たまたま家に残っていたその家族の一人が、その二人を目撃した途端、彼らは退散したらしいが、私は、もし彼らが銃を持っていて使ったりしたらと考えると、頭から血の気が引く思いだ。旦那は、強盗が殺人にまで手を染めるケースはあまりないよ、と話を聞いて恐怖する私に言っていたが、最悪の事態はいつでも起こりうるだろう。ここは、条件さえ満たせば簡単に銃が手に入る国なのだから。何かあった時に、いつもベッドの脇にかけてある旦那の銃は使えるようにしておこうと思ったのだ。木々の間を抜けると、少し先に小屋が見えた。小屋の向こうには、さらに広がる雪原が、山脈の裾まで果て無く見える。銃声があちこちで空気を揺らして、耳障りだ。あの小屋の中が射撃場になっているのかな、と考えていると、友人が、あそこの小屋で射撃場利用の受付をするのだと教えてくれた。どうやらここは、野外射撃場らしい。小屋の向こうをよく見渡すと、簡単な木製の腰かけとテーブルが備えられている、鉄骨造の屋根で覆われた、野球場で見られる待避壕のようなスペースが見えた。小屋に入ると、中は大男達で混雑していた。自分達の順番を待って、扉の隣にある受付で身分証明書を提示し、射撃場利用料を支払う。その後また外に出て、射撃可能な場所へ歩いて向かった。間を空けて鳴り響く銃声が次第に大きくなり、鼓膜を痛いほど揺らす。「ハニー、これ使って。」旦那がバックパックから何かを取り出して、「イヤープロテクターだよ。これでうるさくないでしょ?」と、ヘッドフォンのようなものを私の頭に付けてくれた。なるほど、確かにイヤープロテクターのおかげで、遠くから銃声が聞こえるようだ。旦那が私の横に回り、イヤープロテクターに付いているつまみを回した。旦那が、聞こえる?と私に聞いた。すると、銃声は遠いまま、旦那の声だけがはっきり聞こえた。私は小さく感嘆の声を上げた。「うん、聞こえる!」これで、銃声に邪魔されることなく、イヤープロテクターをしたまま仲間と会話できるのか、と感動しているうちに、私達は射撃可能なスペースに着いた。そこは、受付をした小屋から徒歩5分ほどの距離で離れていて、野球場に見られる待避壕のような半屋内の場所だった。壁側にあるプラスチック製の扉から入ることができた。私は、最初のうちは、射撃を楽しむ旦那と友人をただ眺めていた。二人は、どちらが的のより中心に弾を当てることができるか競い合っていた。私はふと目を地面へやった。すると、私が今まで砂利だと思っていたものは、全て空薬莢であることに気が付いた。ギクッとして、地面を指さしながら二人に話しかけた。「これ、全部銃の弾だよ!」すると友人は、ああ、と言って、彼が使用している銃弾を見せてくれた。そして、銃弾が発火する仕組みや、銃のどの部分から銃弾の殻が出てくるのかを教えてくれた。「銃弾は自分でも簡単に作れるんだ。その方が安いし、今度からはそうするつもりだ。」そう言う友人が、自分とは全く異なる生活をしている別の生き物のように感じられた私は、本当に銃の使い方を学ぶ気があったのだろうか。私はただ、屋根で積雪から守られていないこのスペースの向こう側には、どれだけの射撃の跡が雪の下に隠されているのだろうかと考えていた。雪が降ってきた。

(交換日記)サンタさんは街の至る所に

こんにちは。202号室のSomaです。気が付いたら新しい年が始まって、その年の初めの月も、もう終わりそうです。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。Kaedeから外出していた間に起こった、嬉しい出来事を共有します。先月のある日、友達とスタバにコーヒーを買いに行ったんです。コロナのこともあって、ドライブスルーですけど。友達は大きいサイズのラテ、私は小さいチャイティーラテを頼んで、ゆっくり進む前の車のお尻を追いかけながら、前はどっちが払ったか、今回はどっちが払うか、友達と話をしているうちに、注文したものが用意できていました。そしたらお店のお姉さんが、「前のお客様が、お支払いになられました。」ってニコニコしながら言ったんです。「ホリデーシーズンですからね~。」日本では経験しなかったことなのでびっくりしましたが、クリスマスの時期になると、同じ街にいる誰かに、例えば、街で偶然会った人とかに、少額のギフトカードをあげたり、知らない誰かに、私達にも起こったように、飲み物を買ってあげたりする人達が出てくるみたいです。クリスマス・マジックですね。街の至る所にサンタさんがいるかもしれないって考えると、素敵ですよね。エンカウンターは低確率かもしれないですけど、今月上旬にも同じことが起こったんですよ。クリスマスムードもさすがに最近では落ち着いてきましたけど、来月はバレンタインデーがありますよね。今年は、手作りにしてみようかな。何か簡単に作れるものを。Ayakaに何か、バレンタインにぴったりなスイーツを教えてもらおうかな!それでは。あなたが、心躍る日々を過ごされていますように。

そして「遊戯王 Duel Links」はiPhoneにインストールされる

【6月の企画:住んでいる街】ある特定の街を「好きだ」又は「もう一度訪れたい」と思う要因は一体何だろうか。私にとって、その街を好きだと思える要因の一つは、「人」である。その街で出会った人・人達との交流や、彼等との思い出が、良くも悪くもその街を私にとって特別なものにする。今住んでいる街は、生まれ育った土地に、風土的に似ていると思う。海や山に囲まれて、長い冬があって、都会過ぎず田舎過ぎず、静かで住みやすい場所だ。ここに住み始めてから2年弱経つが、旦那や旦那の親族、友人や地域の人達等、こちらで出会った人達は、幸運にも皆親切で、新入りで無知で未熟な私をも温かく迎え入れてくれた。それにも関わらず、私はまだこの街を心底好きだと言えないのである。それは、私がこの街に住むことに対して、まだ安心出来ていないせいだと思う。自分の住み親しんだ地域とは違う、この街での「常識」である文化的知識が圧倒的に自分に欠如していることを、私自身が認知していることが、要因なのだろう。私は、自分が一番心地の良い、この街との付き合い方を模索している。私は自分のアイデンティティを、自分が今まで少しずつ磨いてきた宝石のように思っていて、自分が親しんできた物事が多方面で少しずつ異なるこの街と自分を、同じフレームに入れることに未だに葛藤しているのかもしれない。かつての皇民化と同じような程度で、完全にこの街の人間になりたいとは思わない。何かのきっかけでこの街を離れることがあるとすれば、再来する予定は立てないだろう。そんな私は、最近、日本から持ってきたアンドロイドのスマホを落としてしまった。私はパートタイムの職場へ行くために、バス停へ走っていた。上着の外ポケットに入れていたスマホが、走っている間にポケットから飛び出てしまったのだろう。私が落としたことに気が付いたのは、バス停まで約50メートルの距離がある所だった。時間を確認するために走りながらポケットに手を入れたが、中が空っぽになっていた。そのスマホは、解約した日本の携帯会社のsimカードが入っていて、WiFiがない状態で出来ることと言えば、メモ帳とカメラ、音声レコーダーを使う程度であった。LINEは、この街で購入した別の携帯端末にアカウントを移したため、このアンドロイドの方では使っておらず、WiFiが使える環境下では、メールの確認の他は、もっぱら「遊戯王 Duel Links」を遊ぶための端末となっていた。機能的には、持っていても持っていなくても別に困らないような端末であったが、時々受信する日本の速報ニュースを見ることができる部分で、ある意味このスマホは私にとって特別であった。どの芸能人が誰と結婚したとか、私にとっては昨日の天気程に関心のない知らせばかりだったが、遠く離れた場所に移った私にも、日本にいた時には当たり前だったことを変わらず提供してくれる機能に、私はなんとなくほっとしていた。自分がまだそれまでの自分であるような気がした。それはSONYのXperiaで、私が今住んでいる街でそれを使っている人など皆無であり、その背景が、このスマホは自分のアイデンティティが具現化されたものであるという風にも感じられた。旦那の親族の子供に、こんなに変なスマホは見たことないと言われた私のXperiaは、根本的な部分は共有しているのに多様な部分で周りと異なる私に、今住む街に馴染もうと奮闘する私に、重なって見えた。私は引き返すことも出来た。そのスマホを落としたと推測される場所の範囲は、家から現地点までと明らかで、今引き返せば、誰かに拾われる前に、再びその端末を自分の懐に入れることが出来るだろう。それに、今急いで乗ろうとしているバスを逃しても、30分後にはまた別のバスが来る。仕事に遅れるのは決定的になるが。私は一度立ち止まった。しかし、私は再びバス停へと走り出した。私のXperiaよりも仕事を優先させた。私がバス停に着くやいなや、バスが近づいてきた。バスの中で、私は寂しくて不安な気持ちになった。仕事の合間に、私はもう一つの携帯端末で、アンドロイドのスマホを落としてしまったと旦那に伝えた。旦那は、落としたのが機能的に勝る方じゃなくて良かったと言いながらも、仕事に遅刻してもそのスマホを拾いに引き返せばよかったのに、と強い口調で話した。仕事を終えて帰り道、私はスマホを落としたと思われる地帯を丁寧に探した。端末の位置検索ができる設定をしておけば良かった、でも、家を出る前に職場で充電しようと思って充電しなかったから、今頃はきっと充電切れているだろうし、設定されていたとしても意味ないか、などと考えながら家とバス停を数回往復した後、結局探し物を見つけられないまま私は帰宅した。私が今住んでいる街に遺失物管理所なんて施設はないため、バス停の近くで落としたことから、街のバスを運営する会社に電話して、私のアンドロイドスマホを見かけたか確認もしてみたが、だめだった。おそらく、私はもうそのXperiaに会えない。良心的な人に拾われて、たまたまにしろ、故意的に購入したにしろ、その人がアンドロイド端末専用の充電器を持っていて、私のXperiaを充電したとしても、私から電話はかけられない。メールは受信しても、端末パスワードが無ければ利用できない。売るにしてもこの街では価値がない。旦那も仕事から帰ってきた。日本のスマホを落として残念だったね、と私に声をかけてくれた。残念。期待や希望のようにならず心残りなこと。私は自分の感情がよく分からなかった。確かに、あのスマホにまた私の所に戻ってきて欲しいという気持ちはあったが、それが叶わずとも、もはやあまり気にしていない自分に気が付いたからだ。唯一無二のそれを再び手にすることは、きっともうないのに。私は、それがなくても大丈夫な気がした。私がそれに固執していたのだ。自分のアイデンティティの支えとして。この街に慣れ切れていない言い訳の飾りとして。この街で新しい端末を買って、それまで使っていたそれを使う意味が無くなってからもずっと使い続けたのは、この街にいる自分に自信がないから、心地のいい場所で前向きだった当時の自分に憧れて、それに映っている自分を今の自分だと思い込みたかったから。でも、それも少しずつ変わってきているようだ。私はまだ、この街が心底好きではない。でも、いつか好きになれる、と思う。そう思えなきゃ、楽しくないじゃん。

(交換日記)遊戯王 Duel Links の話

202号室です。森羅万象は数字で表すことができる。遊戯王Duel Linksで遊んでいると、そう思います。さて、遊戯王 Duel Links といえば、 KC グランドトーナメント予選が先週で終わりましたね。インターネットが繋がらない、又は極端に遅い日が何日かあったせいで、私は1st ステージ敗退でした。2nd ステージまであと1ランクだったんですが、まぁ楽しめたからいいや。嬉しかったのは、今回のイベントを通して決闘者の友達が出来たことです。旦那以外で初めての友達です。彼は2nd ステージに行けたそうなので、何のデッキを使ったのか興味があって聞きました。最近親の顔より見たブラックマジシャンとか不知火とかかなぁと勝手に推測していたら、クリストロンを使っていたそうです! 複雑なデッキを使いこなせるなんて凄いなぁ。実力のある友達が出来ました。私は、今回はラヴァルデッキを使っていました。大体の動きは、チューナーモンスターを墓地に落としてデッキを圧縮しながら、罠カードやモンスター効果で除外したチューナーを特殊召喚するモンスターを引いて、シンクロ召喚を展開していく感じのテーマです。使っていてとても楽しいのに、私以外に使ってる人見たことない。相性のいいスキルを知ってる人がいたら、教えてほしいなぁ。以下、レシピ。