膨大な無駄の果てに良い結果のヒントがある
なんとも自己啓発ちっくで怪しいタイトルですが、これは実体験に基づく個人的な考えです。
ずっと引っ越しを考えていたので、ここ3、4か月は大手のポータルサイトはもちろん、r storeなどのちょっとシャレた不動産にも片っ端から登録して、かなりの数の物件資料に目を通しました。気になった物件はすぐに問合せをし、都合がつく限り内見にも行きました。その中で内見当日になって他人が成約したり、内見もしてここに決めよう!と思って連絡しようとしたその日の朝に他人が成約してしまった、というケースも何回かありました。
その時は当然がっかりしたのですが、「まぁしょうがない」と切り替えて探し続けていると、ある日「これはいい!」という物件を見つけました。すぐに問合せをしてその日のうちに内見まで申し込んだのですが、内見30分前に担当の営業マンから「他の方が成約してしましました」と連絡がきました。30分前の出来事だったため、僕はもうすでに不動産の店舗に向かっている道中で、今から行き返すのもなんだかなと思い「分かりました。他の物件の新着情報もみたいのでこのままお伺いします」と返信して「またかよ」と思いつつそのまま店舗に向かいました。
すると、店舗に到着するや否や担当の営業マンがものすごい勢いで駆け寄ってきて「岡田さん!来ていただいて本当によかったです!実はついさっき電話でめちゃめちゃ掘り出し物の部屋がキャンセルになって空きがでたんですよ!」とまくし立ててきました。最初は僕も「どうせ不動産側が売りたい物件を大げさにアピールしてるだけだろうな」、と斜めに構えていたのですが、詳細を見れば確かに「掘り出し物」なのです。
しかし、これまで何度もぬか喜びを味わってきたのでなぜこんな「掘り出し物」が自分のところに回ってきたのか納得のいく説明を聞くまで信用できません。そこで説明を求めたところ、「転勤予定の方が契約していたのですが、コロナの影響で転勤がなくなったとつい先ほど連絡が入ったんです。ちょうど岡田さんが来店されるタイミングで、これまでにも何度もお問い合わせ頂いているという事もあり、サイトに掲載する前にご紹介させて頂きました。あと、新築マンションなのでオーナー様の方としてもできるだけ空白期間を作りたくない、再度物件の掲載料金を払いたくない、という裏事情もありまして、、」とのこと。
確かにこれが全て事実なら納得がいきます。そこで、そのまま一緒に内見に向かい実際に物件を確認し、確かに自分が提示していた希望条件にマッチし(マッチというか希望以上だった)、且つ予算内だったため、諸条件を交渉してそのまま契約にこぎつけました。
こんなこともあるんだなぁと未だに少し不思議な感じがしますが、無事に希望通りの引っ越し先が決まってホッとしています。
この一件だけで確信するのはやや早計かもしれませんが、ある程度数を打ったからこそいい物件と巡り合えたのかなと思います。不動産に限らず、いい出会い、チャンス、ラッキー、それらに巡り合えるかは運の要素がかなり大きいでしょう。ただ、そのどれもある程度は数を打って何かしらのフィードバックを得ながらでないと巡り合えないし、これだけが巡り合う確率を上げる唯一の手段でしょう。量か質か、といった二元論的な議論はよくありますが、当然ながらどちらも大切です。僕は結構「量より質だ!」とどや顔をしていたタイプなのですが、「量」の重要性を再認識する出来事でした。
売れる営業マンが「売れる営業マン」なのは営業スキルが高い以前に、人よりも商談数(試行回数)が多いからでしょう。試行回数が多いからこそ営業スキルが高くなったとも言えそうです。これからはもっと「なんかうまくいかないな」と思う出来事に直面しても、「まだ試行回数が少ないのだから当然だ」と考えて、ある程度は数をこなしてみようと思います。
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