Surf
目をとじる。潮風を全身に感じる。不規則な波の音、鳥の鳴き声。
「あー。生きてるわ俺。」
サーフィンをやる前に感じることだ。1ヶ月前にやり始めたド初心者だが毎度感じる。たしかにそこで感じる。
自分も自然の一部なんだと。日常の喧騒を忘れ、大自然と溶け合う。思いっきり身を委ねる。飛び込む。混じり合う。
波というものは想像以上に力強い。人間なんて簡単に跳ね返す。そこには有無を言わせない強さがある、恐怖がある。
その強さと対峙しているとき、言葉では言い表せられないような畏敬の念を感じる。尊厳。と同時に圧倒的な死をも感じる。このまま自分という存在が、そっくりそのまま飲み込まれてしまうんじゃないかと思う。この世界から消えてなくなってしまうんじゃないかと思う。でもそれでもいいや、とも半分本気半分冗談で思う。波に飲まれ、波と同化し、そこに還って行く自分。案外悪くないじゃん。
生と死。そこに明確なボーダーはあるのか。僕らは常に生きながら死に向かっているし、死にながら生を渇望している。可逆的であり、等価な事象。生きることと死ぬことは見方によっては、同質だ。Let it be.そのまんまにしておけ。放っておけ。あがくな無理すんな。それが真理だ。そこが真理だ。
Today is good for die.波に乗る前にいつもそう感じる僕は、サーフィンにハマっています。
生命を感じるmoment(映画Before midnightより)
0コメント