(交換日記) なにやってんだ、このタコ。
Room 105 Yukino
「なにやってんだ、このタコ。」今日職場の部長に言われた一言だ。
正直、傷つかなかったといえば嘘になるし、ムカつかなかったといえば大嘘になる。
部下のミスに対してのフィードバックとしては適さない言い方であることは間違いないだろうし、ミスの内容を鑑みると公平さを欠いた物言いであることも間違いない。
でもなんだ、この感情は。不思議と許せちゃうような気がしないでもない。それは、その人が時折示す、人間的な温かさを感じるからなのかもしれない。
汝の隣人を愛せよとイエスさんは仰るが、割とその程度の出来事なら愛せるような気がする。満員の牛丼チェーン松屋で異国のアルバイト店員さんが牛丼をお客さんのもとに届ける際、指が丼の中に入っちゃってたとして、その人を気が狂ったかのように怒鳴り散らすだろうか。僕は充分に愛せちゃうような気がする。
大抵のことは愛せるよな。同時に大抵のことは愛せないよな。むかつくしうざいし胸糞悪いし不快だよな。
それすらも愛せよ。
ブラック企業、年金問題、GDPの低下、出生率の低下、ジェンダーギャップ、問題なんてクソみたいにある。クソクソのクソだ。
でも、そこに向き合う姿勢が全てなんじゃないか。そこから何を自分が学んで、自分の血肉として、成長していけるかが全てなんじゃないか。
「なにやってんだ、このタコ。」
どんな些細な事象からでも必ず何かを学ぶことができる。
俺は何を学びとるんだろうか。
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