「声」を伝えること
正直、文章を書くのは得意ではない。大学でもレポートを書くのは大嫌いだった。それでも今の仕事は「新聞記者」。朝日新聞という会社に勤め、広島、三重と転勤を繰り返してきた。文章を書くことは今もニガテだ。
こんにちは、大瀧哲彰(25)です。
新聞記者なのに、文章を書くのが嫌いだなんて…。
この仕事って、別に文章を書くことが仕事じゃない。「人の声を伝える」ことが仕事だと思う。何でか分からないけれど日本社会の中で差別される人の声、世の中に何かを訴えたい人の声、戦争体験者の声、性的少数者の人の声、大学生の声、新型コロナ禍で奮闘する医療従事者の声――。文章として「まとめる」のは私がすること。でも、文章をつくる言葉たちは、人々の「声」である。
繰り返しになるが、Kaede Apartmentの一角に設けられたこの「部屋」に投稿するのは、こういった人たちの「声」になる。時には、嫌いな文章の練習のためにルポルタージュに挑戦することもあるかもしれない。私の人生を打ち明けることもあるかもしれない。102号室は、そういった部屋にしていきたい。
ではでは。
【写真】Kaede Apartmentの一室から見える景色(のはず)=広島市中区、大瀧哲彰撮影
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