(交換日記)その日世間は何を聞かされたのか
103号室のSoichiroです。東京アラートが解除され、居酒屋も夜12時まで営業可能になった。今日は華金ということもあって近所の飲み屋も賑わっていた。こうして徐々に日常を取り戻していくのだろうか。
東京アラートが解除されたことと同程度(あるいはそれ以上)注目された出来事が、某お笑い芸人の不倫騒動だろう。「またこの手の記事か」とそのセンセーショナルな見出しを見るだけで辟易するが、芸能人の不倫が繰り返し大々的に報道されている現状は、世間が実はそういった類の話題を求めている、という実態を証明しているのだろう。
不倫は芸能人特有のものではない。会社でもプライベートでも、その人脈を一つ一つ辿ればいつかは逢着するほど世間で「ありふれた出来事」ではなかろうか。
以前、会社の先輩と串カツ田中で飲んでいた時、店内のTVで某芸能人の不倫が大きく取り上げられていた。そのTV画面を見るともなく見ていた20代後半の女性の先輩は、こう呟いた。
「こんなんじゃ結婚して子供産んでも報われないですよね」
この呟きに対して私は「そうですよね」と当たり障りのない回答をした。その後「そりゃ少子高齢化が進むわけですよね」と勢い口にしそうになったが、さすがに飛躍しすぎている気がしたためその言葉を慎んだ。
『マリッジ・ストーリー』はNetflixで配信された後劇場でも公開された昨年のベスト映画の一つだ。アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンが演じる夫婦は子供を親権を争って離婚調停を行う。これだけ聞くと完全に「ディボース・ストーリー」だが、タイトルが敢えてそうはなっていない意味を深く考えさせてくれるような名作だった。
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2020.06.13 08:34